



大人クラスの生徒さんの作品です。
モチーフは柿。
筆ペンでの一発描きに挑戦しました。
筆ペンは、扱いが難しい画材です。ゆっくり描くとにじむし、速く描けば線が暴れてしまう。
だからこそ、自然と手の動きが丁寧になります。
丁寧に手を動かすと、目も丁寧に観察するようになります。手と目の動きは連動しているからです。
観察力を高めるには、手をゆっくり動かすことがとても有効です。
さらに、下書きなしの一発描きはやり直しがききません。
その緊張感が、集中力を引き出してくれます。「一発で描くなんてムリ」と思う方も多いのですが、やってみると意外とうまく描ける方が多いです。むしろ、あたりを取って描いたときより、バランスよく仕上がることが多いです。
線が少ないぶん、集中した情報が線に現れます。描いた線のひとつひとつに、しっかり観察と感情や情報が伝わります。