【創造性を育む】美術教室の指導方針

目次

1. 美術教室の意義

創造性を育てるには、自分の感受性に従って自由に創作することが非常に重要です。しかし、学校の授業は課題が決まっているし、一人で作っていても材料の選び方や、上達する方法はわかりません。

万象舎では、小人数で一人一人に、経験豊富な講師が丁寧にサポートし、様々な素材や技法に触れる機会を提供し、創造性を育てます。

2. フリースタイルクラスの特徴

フリースタイルクラスでは、生徒一人ひとりが自身の創作意欲に基づき、自由に作品を制作します。以下の点を重視しています。

多様な材料の提供

色々なサイズ、種類の紙、透明水彩絵の具、アルキド樹脂絵の具、色鉛筆、粘土、木材、針金、ビーズ、ダンボールなど、様々な道具や素材をご用意しています。生徒は自分のアイデアで材料を選び、自由に創作活動を行うことができます。

自由な発想の尊重

特に小学生は、完成度やジャンルにとらわれず、自由な発想で創作することが大切です。大人の価値基準に縛られることなく、生徒自身の感性や考えを尊重し、のびのびと作品を作り上げる環境を提供します。

特性に合わせた指導

指導をするときに重視していることは成長の段階に合わせることです。作ってあげる、一緒に作る、作り方を教える、一度自分で考えさせる、など一人一人の特性や持っている知識や技術に合わせてタイミングを計りながら教えることを心がけています。

3. 知識と技術のバランス

美術において、知識や技術の習得は完成度を高め、創造性を広げる効果がありますが、同時に独自の感性や自由な発想を妨げる可能性もあります。当教室では、以下の点に配慮し、バランスの取れた指導を行います。

自由な発想を重視

指導は必要最低限に抑えることを心がけています。習ったことを実行することに一生懸命になると、生徒が自分で感じたことや、考えたことを表現する余地がなくなってしまうからです。

• 実践的な基礎の習得

基本は自由制作ですが、成長に合わせて基礎的な技術をしっかり指導します。刃物の使い方、研ぎや手入れの仕方、素材の扱い方について、物心ついたときから40年以上、デッサン、絵画、彫刻、写真、版画、デザイン、イラスト、金継ぎ、しめ飾り、自然素材の籠作りなど、多種多様な制作の経験に基づいた、実践的な知識や技術をお伝えします。

•価値観の多様性

美術には、宗教儀式のための造形や、印象派のような個人の感覚的な表現、マンガや映像のようなエンタメ、現代アートのように社会問題をテーマにした思想の表現など、様々なスタイルがあり価値観があります。万象舎は、美術の持つ多様性を大事にします。

4. デッサンクラスの特徴

デッサンのクラスは、基本的なプログラムに基づきながらも、自由な表現を尊重する柔軟な指導を行います。

基本プログラムの実施

「描き方」ではなく、「観察の仕方」を中心に指導します。観察の仕方には、人それぞれに元々持っている固有の癖があります。プログラムを実践し自分の観察の仕方を理解することで、自分に適した描き方作り方が分かるようになります。

個別の希望への対応

生徒から「こんな絵を描きたい」「特定の技法を練習したい」といった要望があれば、それに応じた練習方法を提案します。少人数制を採用しているため、一人ひとりに合わせた対応が可能です。

多様な表現方法の導入

デッサンクラスの一番の目的は「観察力の向上」です。明暗を観察するときはモノトーンで描くのが適しているし、形を観察するときは粘土で作る方が分かりやすい。だからデッサンだけでなく、クロッキーや粘土、絵の具など、目的に合わせて様々な技法を取り入れています。

5. 教育の目的と目指す姿

当教室の指導方針は、自由な創作活動を尊重しつつ、基本的な技術と知識をバランスよく提供することです。これにより、生徒一人ひとりの表現力を最大限に引き出し、将来的な創造活動の基盤を築きます。具体的には以下の点を重視しています。

個性の尊重

各生徒の個性や興味を尊重し、それぞれが自分らしい作品を創作できるようサポートします。

創造性の育成

技術の習得に留まらず、創造的な思考を育むことで、将来的な表現の幅を広げます。

楽しく学べる環境の提供

美術を安心して、楽しみながら学ぶことで、長期的な学びの意欲を維持します。

まとめ

私の美術教育の指導方針は、自由な創作活動を基盤としつつ、必要な技術と知識をバランスよく提供することです。これにより、生徒一人ひとりが自分の感性と創造力を存分に発揮できる環境を整えています。興味がある方や質問があれば、ぜひお問い合わせください。一緒に楽しく美術を学びましょう!

この記事を書いた人

美術指導歴は約20年。

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